【開催レポート】無意識の「色メガネ」を遊び心で外す。野々市市「ほわっと」様での対話研修
- ミライ トイト

- 5月16日
- 読了時間: 4分

はじめに:対話を阻む「見えない壁」の正体
カウンセリングや対人支援の現場において、最も大切なのは「傾聴」です。しかし、どれほどプロフェッショナルであっても、私たちの脳には「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」というフィルターが存在します 。
2026/05/16(土) 、野々市市民カウンセラーの会「ほわっと」様のフォローアップ研修にて、メインファシリテーターとして登壇させていただきました 。テーマは「無意識の思い込みを通じて、より良い対話を目指す」。
私たちがつい無意識にやってしまう「決めつけ」のメカニズムを、アソビの力で紐解いた研修の様子をレポートします。
脳の「省エネ」が思い込みを作る
研修の冒頭では、10秒で漢字を覚えるアイスブレイクを行いました 。 バラバラの単語を覚えるのは大変ですが、「明治・大正・昭和…」と構造化(年号)された情報は一瞬で記憶に残ります 。
「経験」とは、脳を楽にする情報である
私たちの脳は、過去の経験を「知恵」として蓄積し、効率的に生きようとします 。しかし、その効率化の裏側にある「こうあるべき」「普通はこうだ」という基準が、いつの間にか他人を見る際の「色メガネ」になってしまうのです 。
「コロッケを揚げるのは誰?」
自ら自分の物差しに気づく簡単な実験を交えて。
「ある夫婦の一人が台所でコロッケを揚げ、もう一人が子供の巾着袋を縫っています。さて、揚げ物をしているのは『夫』でしょうか?『妻』でしょうか?」
この問いに対し、多くの人が一瞬、自分の親の姿や世間一般のイメージを思い浮かべました 。これこそが日常に潜む無意識の思い込みです 。「クイズかと思ったら、クイズじゃなかったから、意味わからなかった。」こういうのも、思い込みの一つですね。
このフィルターを通した言葉は、意図せず相手を「評価・審判」していると捉えられ、対話の壁となってしまいます 。
ゲーム『UN-CON-CON』で色メガネの度数を知る
対話の壁を乗り越えるには、傾聴訓練も効果的ですが、いくら訓練をつんだカウンセラーであっても、無意識レベルで自己基準に振り回されて傾聴できない事もあります。その対策として、まず「自分の中の色メガネ」とその「度数」を知ることが不可欠です 。
そこで今回は、弊団体オリジナルのカードゲーム『UN-CON-CON(アンコンコン)』をプレイしていただきました 。

当ゲームはカードのみで構成されたシンプルなコンポーネント。
カードは3種類に分かれています。
状況カード:「仕事を優先すべきだ」「外見で判断される」などのシチュエーションを選択 。
バイアス数値化カード:その状況に対し、自分がどれくらいバイアスを感じるかを「0%〜100%」で可視化 。
インクワイアリー(問い)カード:「なぜそう思うのか?」「本当はどうありたいか?」を深掘りするための質問が書かれたカード。
「相手の話を最後まで聴き切る」「違いを楽しむ」というルールの下で対話を進めると、同じシチュエーションでも人によって全く捉え方が違うことに驚きの声と笑い声が上がりました 。



ゲームだからこそ、本音で話せる。
その強みを最大限に活かして、各自心の中に潜む自分の無意識を探求し、言葉を交わし、他者を知り、自己アップデートに繋げる。
そんなタフなワークを、すべてのテーブルが笑顔に包まれながら、実践している姿を見て、私も講師ながら、テーブル参加したいなぁ~と思いました。
おわりに:そこに誤解はない、あるのは「二つの理解」
研修の最後に、私が大切にしている言葉を贈りました。
「そこに誤解はない。あるのは二つの理解である。」
(出典:『誤解と理解』西山千)
相手を否定するのではなく、自分と相手、それぞれの「理解」がどう違うのかを面白がる。 これからも、トイクリエイターとして「アソビ」という入り口から、そんな「再発見」のある社会文化を創っていきます 。
最後までお読みいただき、有難うございました。
💡 研修・ワークショップのご依頼について
株式会社トイトミライでは、カードゲームやワークショップを用いた、プレイフルな組織開発・コミュニケーション研修を提供しています。 「自社でもUN-CON-CONを体験してみたい」「対話の質を高めたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
以上
株式会社トイトミライ 代表取締約
未来を仕掛ける、「トイ」クリエイター キタヨウイチ
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